ドラムのセルフメンテナンスについて
こんばんは。ドラマー&パーカッショニストのHIKOです。
今回は、ドラムのメンテナンスについて書いて行きたいと思います。
今はネットでググれば方法もいくらでも出てくると思います。
でもここではあえて、自分でできる、簡単なメンテを紹介していきたいと思います。
メンテナンスって奥が深くて、調べれば調べるほどわけがわからなくなるんですよね。。
グリス?オイル?粘度?ブラシの種類?ポッリシュ?クリーナー?・・・・・
結局何から手をつけたらいいの・・・(´・ω・`)しょぼん
って人は多いんじゃないかと思います。
・・・何を隠そう僕もそうです。
まずは道具がこんだけ必要です。って何十種類もざっと一覧であったりとか。

このパーツはこうします。この部分はこうします。と何パターンもあったりとか。

ドラムのメンテナンスに絶好のタイミングは、ヘッド交換の際なんですが、
結局よくわからなすぎて、
「ま、まぁメンテはまた次の機会にしといてやるか(;´▽`A``」
ってなったことがあるのは、僕だけではないはず。。
そんなめんどくさがり屋でも「これだけは押さえておいた方がいいな。」と思う部分を、書いていきたいと思います。
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まぁいくら簡単にとはいっても、最低限の道具はやはり必要です。

▼オイル(YAMAHA ( ヤマハ ) / P01)

▼ブラシ(極端に固くなければなんでも)

▼楽器用のクロス(MORRIS ( モーリス ) / CLEANING CLOTH)※いらないTシャツでも代用可。むしろそっちの方が気兼ねなく使えていいとさえ思う。

▼ドライバー(普通のドライバー)


これだけあれば十分です。すべて楽器屋さんで揃いますし、もし無くてもサウンドハウスなりアマゾンで買えば、簡単に手に入ると思います。
さて、ここからは実際の手順です。
ヘッド交換を想定して、メンテを進めていきます。
(今回はタムでやっていますが、基本はスネア含めてどの太鼓でも同じです。)
まずはヘッドを外すわけですが、ここでクルーズツールスのチューニグキーが活躍します。

これほんとうに、おすすめです。「このチューニングキーを手に入れてから、電動工具を使うより早くメンテができるようになった。」という話をよく聞きます。作りもいいし、本体に重量があるので、竹とんぼのように回せば、2秒くらいでボルトをラグから抜けます。(いやほんとに!)チューニングキーとしては高価ですが、手に入れて損のないものです。
ボルトを外したら、クロスでふきます。

クロスじゃなくてTシャツの切れ端でも可です。結構汚れるので、むしろクロスよりもTシャツの方が気兼ねなく拭けていいかもしれないですね^^;
あと一つ注意点です。ボルトに限らず楽器を拭く際に、つい手軽だからとティッシュを使ってしまう人、少なくないんじゃないかと思いますが、、
ティッシュは絶対ダメです!!!
繊維の粉?みたいなのが残って、楽器を蝕んでいきます((((;゚Д゚)))))))
次にボルトにオイルを注入します。

ヤマハが専用アイテムを出してくれています。色々試しましたが、これが直接ラグに挿せるので、一番手軽です。ものすごくとろーりとしているので、たれたりもしません。
そして、シェルの内側のネジが緩んでないか確認します。

これは正直面倒ですが、、ゆるみを放置したまま使っていると、最悪ネジが根元から折れて、ラグが取れます。。^^;
あとは、ブラシで木くず等を落として、、

クロス(Tシャツの切れ端でも可)で、全体を拭き上げるだけ。

です。
「え?それだけ?クリーナーは?」となると思います。
実は、かなり汚れがひどくない限り、クリーナーは使わなくてもいいです。
これは楽器に限らずなんですが、大抵の汚れは、ブラッシングとカラぶきでおちます。
正直ブラッシングとカラぶきを日頃からしてれば、あらたまってメンテナンスをする必要すらなくなる。と言えるくらいです。
特に声を大にしていいたいのが、ブラッシングの部分ですね。
「え〜?ブラッシングぅ?」って思うのが普通だと思います。
特に今は、服でも靴でも、ブラッシングをするという文化が廃れてますからね。(実は服も靴も、ブラッシングで日々の汚れの80%くらいは落ちると言われています。)
騙されたと思って、ブラッシングをしてみると、その効果が実感できると思います。
それに実はみんな、子供の頃に実践していたことなんですよ。
小学校の頃、学校の掃除を毎日してましたよね?
ここに大事なポイントがたくさん詰まっています。
毎日ほうきで掃いて、たまにはぞうきんがけをする。洗剤は使わない。一年に、1、2回は油ぶきをする。
この掃除の基本ともいうべきことを守れば、楽器のメンテでも大体失敗することはないです。
(対象によって、ほうきなのか、ブラシなのか、水を使うのか、使わないかの差があるくらいです。)
ただ一定以上汚れがたまってしまうと、払ったり拭くだけではなんともならないので、クリーナーの力を借りることになります。

・・・これは10年以上まったく拭いてこなかったフープです。。苦笑
これをフェルナンデスのクリーナーで拭けば、、

この輝き!!2秒くらいでここまで落ちました。
ギター用のクリーナーですが、ドラムにも問題なく使えます。
安いですし、使い勝手もいいです。
まぁ、色々長々と書いてきましたが、結論としてはコレですね。
日々のブラッシングとカラぶきで十分
簡単でしょう?^^; あとはヘッド交換のタイミングでオイルをさせばいいわけです。
10年近く「そろそろメンテしなきゃなぁ。。」と思いながら、結局そのまま使ってきた機材とか割とありますが、全然普通に使えるもんです。
壊れるものはもっとすぐに壊れますし、そうなった場合は自分の手に負えないことがほとんどです。おとなしく楽器屋さんにかけこみましょう。
でも、ちょっとのことで、楽器の寿命を延ばして、より快適に、愛着をもって使えるようになると思います!
ドラムのメンテで何から手をつけたらいいかわからない!という方の参考になれば幸いです。